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上橋菜穂子さんの文庫『鹿の王』は、2015年度本屋大賞を受賞しています。

紅白審査員ゲストを務める上橋菜穂子さんですが、実は凄い方なんです!

2016年3月から「守り人シリーズ」の実写化がNHKで放映されますし、今までにも数々の受賞歴のある方なんです。
⇒上橋菜穂子さんのプロフィールと「守り人シリーズ」についてはこちらの記事をどうぞ

そんな上橋菜穂子さんの文庫「鹿の王」について、今回は詳しくまとめていきます。

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2015年本屋大賞

上橋菜穂子文庫鹿の王NHK紅白4全国の書店員たちが投票で選ぶ本屋大賞。
「いちばん売りたい本」が選ばれる文学賞で、この賞に選ばれた作品はいずれもベストセラーになり、映画や実写化がされています。

過去には「博士の愛した数式」「東京タワーオカンとボクと、時々、オトン」「謎解きはディナーのあとで」など、数々の有名小説が受賞しています。

今年で12回目となる本屋大賞は、全国461の書店の580人の書店員が投票をしました。

そんな2015年度の本屋大賞に、上橋菜穂子さんの「鹿の王」が選ばれたのです。

「王道過ぎる」「放っておいても売れるから賞の意味がない」などと本屋大賞そのもの批判する声もありましたが、裏を返せばそれだけの評価をされているのが上橋菜穂子さんの作品なんです。

「守り人シリーズ」や「獣の奏者シリーズ」を読んだ根強いファンが大勢いますから、確かに放っておいても売れるのは想像できるのですが・・・(笑)

本を読まない人にとってはあまり馴染みのない上橋菜穂子さんですが、文学の世界ではかなり凄い方なんです。

2016年3月からNHKで「守り人シリーズ」が放送されますし、NHK紅白の審査員ゲストに呼ばれるだけの人物なのは間違いありません。

「鹿の王」について

「鹿の王」は、上巻と下巻に分かれています。

まずは上巻のあらすじ。

上橋菜穂子文庫鹿の王NHK紅白2強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われてい た。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界 の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。

そしてこちらは下巻のあらすじです。

上橋菜穂子文庫鹿の王NHK紅白3不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。何者かに攫われたユナを追うヴァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うこ とになる。同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男た ちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道は―!?

人間とは一体何なのか、そして命とは何なのかということを深く感がさせてくれる作品です。
謎の伝染病と戦う人々の姿は、アフリカで流行ったエボラ熱に似ているかもしれません。

この世界観に入り込んでしまう構成で、一度読み始めたら徹夜で朝まで読んでいたという人が続出しています。

タイトルにもある「鹿の王」は、「群れに危機が迫った時、自身の命を張って群れを逃がす鹿=本当の意味で群れの存続を支える尊むべき者」を指しています。

本書では、細菌や免疫学のことが実に理論的に書かれているのですが、医者であるいとこの監修のもとに書き上げたんだそうです。

児童文学なのですが、もはやその枠組みを超えていると思います。勉強にもなりますし、是非大人の方にも読んでもらいたいです。

感想まとめ

多くの著名人たちも、この「鹿の王」について感想を述べています。

壮大な景色のなかの、無数の小さな命の光。
上橋さんだから描ける輝きがここにあります。
──瀧井朝世さん(ライター)

愛と悲しみ、闘いと絶望、いのちと病い……
限りなく面白く、果てしなく考えさせられる、前人未踏のファンタジー。
──松田哲夫さん(書評家)

まるで実際にあった史実を読んでいるかのようなリアリティ、ぐっと心を掴まれる心理描写。
壮大すぎるスケールの物語なのに、とても近くで物語を見てともに経験しているような錯覚に陥り、
どっぷりとはまってしまう。
試合前日にこの本を開いてはいけない。止められない。眠れない。
しかし読むことをやめたところで、この世界が気になってきっと集中できないだろう。
──中村憲剛さん(サッカー選手・川崎フロンターレ)

支配に駆られる者と従属に反抗する者、
蔓延る病とそれに立ち向かう医学、
マクロとミクロの視点から巧みに表現される、
人間という生き物の織りなす壮大なドラマに最後まで息を呑んだ。
──ヤマザキマリさん(漫画家)

命の教科書。
読んでいるうちに全ての命が素晴らしいと思えてくる。
──為末大さん(元プロ陸上選手)

ウイルスは未知の外敵ではなく、かつて宿主ゲノムの一部分だった。
つまり感染は一種の帰還であり、何らかの補完的意味を持つ。
征服するものとされる者もまた絶対的な敵対者ではない。
『獣の奏者』から引き継がれた大いなる生命論的テーマが
ここにさらに深化する。
──福岡伸一さん(生物学者)

これだけ多くの方が絶賛する作品です。

もちろん、「そこまで言うほどではない」と言う方も中にはいるのですが、そういう方は決まって上巻しか読んでおらず、下巻まで読んでいない方が大半です。

謎の伝染病というテーマとしては重い話のように思えますが、中身はファンタジーちっくで優しい内容になっています。是非、下巻まで読んでみることをオススメします!

「鹿の王」、是非書店で見かけたら手に取ってみて下さい。

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